常昊
ジョウ・コウ
常昊
Chang Hao
チャン・ハオ
1976年11月7日生れ

上海出身
1986年7月入段(9歳9ヶ月、中国最年少記録)。1988年二段。1989年三段。1990年四段。1992年五段。1994年六段。1995年七段。1997年八段。1999年7月九段(21人目)。
聶衛平九段の弟子。1999年2月12日、張旋八段と結婚。「七小龍」の一人。
棋風:落ち着いていて攻守兼備。尊敬する棋士は呉清源。
渾名:
常昊:李昌鎬の対戦成績
李世石:常昊の対戦成績
タイトル獲得数:19個(うち世界タイトル:3個)
対局日棋戦名年齢コメント
2009年6月(7期)春蘭杯戦優勝32歳
2007年1月(11期)三星火災杯戦優勝29歳
2005年(5回)応昌期杯優勝28歳世界戦初優勝
2005年(10回)NEC杯囲棋戦優勝28歳
2005年(2回)トヨタデンソー杯準優勝28歳
2004年3月(4回)リコー杯優勝27歳
2003年(1回)トヨタデンソー杯準優勝26歳
2002年11月(1回)王中王戦優勝26歳非公式戦
2002年(7回)NEC杯囲棋戦優勝26歳
2001年(6回)三星火災杯準優勝25歳
2001年(4回)応氏杯準優勝25歳
2001年(15回)天元25歳
2000年(13回)富士通杯準優勝24歳
2000年10月(1回)リコー杯優勝24歳
2000年(14回)天元24歳
1999年(1回)棋聖23歳
1999年(12回)CCTV杯優勝23歳
1999年(13回)天元23歳
1999年(2回)楽百氏杯優勝23歳
1998年(11回)富士通杯準優勝22歳
1998年(3回)NEC杯囲棋戦優勝22歳
1998年(1回)楽百氏杯優勝22歳
1998年(12回)天元22歳
1997年(11回)天元21歳
1996年(3回)新人王20歳
1995年(第19回)全国個人戦優勝19歳
2001年1月1日以降国際棋戦成績=65勝40敗(対韓国:47勝24敗、対日本:12勝10敗、対中国:4勝4敗、対他:2勝2敗)
対局日棋戦名勝敗対戦相手
2008.06.07第21回富士通杯八強戦朴永訓九段(韓国)
2008.05.28第13回LG杯2回戦趙漢乗九段(韓国)
2008.05.26第13回LG杯1回戦朴正祥九段(韓国)
2008.05.02第6回応氏杯2回戦趙治勲九段(日本)
2008.04.14第21回富士通杯2回戦河野臨九段(日本)
2008.02.21第9回農心杯13局朴永訓九段(韓国)
2008.02.20第9回農心杯12局李昌鎬九段(韓国)
2008.02.19第9回農心杯11局高尾紳路九段(日本)
2007.11.29第9回農心杯10局睦鎮碩九段(韓国)
2007.10.10第12回三星火災杯八強戦李世石九段(韓国)
2007.09.06第12回三星火災杯第2回戦趙漢乗九段(韓国)
2007.09.04第12回三星火災杯第1回戦金恵敏五段(韓国)
2007.06.04第12回LG杯1回戦李世石九段(韓国)
2007.04.16第20回富士通杯2回戦李昌鎬九段(韓国)
2007.04.14第20回富士通杯1回戦趙漢乗九段(韓国)
2007.03.25第6回春蘭杯決勝第2局古力九段(中国)
2007.03.23第6回春蘭杯決勝第1局古力九段(中国)
2007.01.24第11回三星火災杯決勝第2局李昌鎬九段(韓国)
2007.01.22第11回三星火災杯決勝第1局李昌鎬九段(韓国)
2006.12.07第11回三星火災杯準決勝第2局徐奉洙九段(韓国)
2006.12.05第11回三星火災杯準決勝第1局徐奉洙九段(韓国)
2006.11.08第11回三星火災杯八強戦崔哲瀚九段(韓国)
2006.09.30第6回春蘭杯準決勝戦彭筌七段(中国)
2006.09.28第6回春蘭杯八強戦胡耀宇八段(中国)
2006.09.08第11回三星火災杯2回戦朴永訓九段(韓国)
2006.09.06第11回三星火災杯1回戦安達勲七段(韓国)
2006.08.30第3回トヨタ杯八強戦朴永訓九段(韓国)
2006.08.28第3回トヨタ杯2回戦朴正祥九段(韓国)
2006.08.26第3回トヨタ杯1回戦林海峰九段(日本)
2006.06.03第19回富士通杯八強戦朴正祥六段(韓国)
2006.05.15第11回LG杯1回戦李世石九段(韓国)
2006.05.03第5回CSK杯韓国戦李昌鎬九段(韓国)
2006.05.02第5回CSK杯日本戦高尾紳路九段(日本)
2006.05.01第5回CSK杯台湾戦潘善h七段(台湾)
2006.04.10第19回富士通杯2回戦周俊勲九段(台湾)
2006.03.24第1回江原ランド杯第10回戦李昌鎬九段(韓国)
2006.03.23第1回江原杯第9回戦゙薫鉉九段(韓国)
2006.03.22第1回江原杯第8回戦金東Y九段(韓国)
2006.03.21第1回江原杯第7回戦安祚永九段(韓国)
2006.03.13第6回春蘭杯2回戦結城聡九段(日本)
2006.02.21農心杯第11局趙漢乗八段(韓国)
2005.05.16第10回LG杯1回戦山下敬吾九段(日本)
2005.04.09第18回富士通杯1回戦山城宏九段(日本)
2005.03.05応氏杯決勝第4局崔哲瀚九段(韓国)
2005.03.03応氏杯決勝第3局崔哲瀚九段(韓国)
2005.01.08トヨタ杯決勝第3局李世石九段(韓国)
2005.01.07トヨタ杯決勝第2局李世石九段(韓国)
2005.01.05トヨタ杯決勝第1局李世石九段(韓国)
2004.12.28応氏杯決勝第2局崔哲瀚九段(韓国)
2004.12.26応氏杯決勝第1局崔哲瀚九段(韓国)
2004.09.10応氏杯準決勝3回戦宋泰坤七段(韓国)
2004.09.08応氏杯準決勝2回戦宋泰坤七段(韓国)
2004.09.06応氏杯準決勝1回戦宋泰坤七段(韓国)
2004.08.27トヨタ杯準決勝戦崔哲瀚八段(韓国)
2004.08.25トヨタ杯準々決勝戦宋泰坤七段(韓国)
2004.08.23トヨタ杯2回戦蘇耀国七段(日本)
2004.08.21トヨタ杯1回戦豊雲九段(北米)
2004.06.08第5回春蘭杯準々決勝戦李昌鎬九段(韓国)
2004.04.24応氏杯準々決勝戦孔傑七段(中国)
2004.04.22応氏杯2回戦劉昌赫九段(韓国)
2003.12.31第5回春蘭杯2回戦゙薫鉉九段(韓国)
2003.10.28LG杯準々決勝戦元晟湊五段(韓国)
2003.08.27第8回三星火災杯1回戦崔哲瀚五段(韓国)
2003.06.19LG杯2回戦劉昌赫九段(韓国)
2003.06.17LG杯1回戦安永吉五段(韓国)
2003.04.12富士通杯1回戦依田紀基九段(日本)
2003.03.10春蘭杯3位決定戦羅洗河九段(中国)
2003.01.29第1回トヨタ杯決勝戦李昌鎬九段(韓国)
2002.12.28第4回春蘭杯準決勝戦李昌鎬九段(韓国)
2002.12.26第4回春蘭杯準々決勝戦張栩七段(日本)
2002.10.24農心杯第3局朴永訓三段(韓国)
2002.10.16三星火災杯準々決勝戦王U輝七段(中国)
2002.09.06第1回トヨタ杯準決勝戦王磊八段(中国)
2002.09.04第1回トヨタ杯準々決勝戦王銘宛九段(日本)
2002.09.02第1回トヨタ杯2回戦李世石三段(韓国)
2002.08.30三星火災杯2回戦劉昌赫九段(韓国)
2002.08.28三星火災杯1回戦崔原踊初段(韓国)
2002.05.31日中天元第2局羽根直樹八段(日本)
2002.05.29日中天元第1局羽根直樹八段(日本)
2002.05.20春蘭杯2回戦周俊勲九段(台湾)
2002.05.02LG杯2回戦元晟湊四段(韓国)
2002.04.13富士通杯1回戦小林覚九段(日本)
2002.03.23CSK杯日本戦大竹英雄九段(日本)
2002.03.22CSK杯台湾戦王銘宛九段(台湾)
2002.03.19トヨタ杯1回戦小松英樹九段(日本)
2002.01.31農心杯第13局李昌鎬九段(韓国)
2002.01.30農心杯第12局゙薫鉉九段(韓国)
2001.12.14三星火災杯決勝第3局゙薫鉉九段(韓国)
2001.12.12三星火災杯決勝第2局゙薫鉉九段(韓国)
2001.12.11三星火災杯決勝第1局゙薫鉉九段(韓国)
2001.11.09三星火災杯準決勝3回戦李昌鎬九段(韓国)
2001.11.07三星火災杯準決勝2回戦李昌鎬九段(韓国)
2001.11.06三星火災杯準決勝1回戦李昌鎬九段(韓国)
2001.10.10三星火災杯準々決勝戦内廼偉九段(韓国)
2001.08.31三星火災杯2回戦趙漢乗四段(韓国)
2001.08.29三星火災杯1回戦宋泰坤二段(韓国)
2001.08.22中韓天元第2局李世石三段(韓国)
2001.08.20中韓天元第1局李世石三段(韓国)
2001.06.12LG杯1回戦趙治勲九段(日本)
2001.05.24日中天元第2局柳時熏七段(日本)
2001.05.22日中天元第1局柳時熏七段(日本)
2001.04.16富士通杯2回戦小林光一九段(日本)
2001.03.15農心杯第10局山下敬吾七段(日本)
2001.03.14農心杯第9局崔明勲七段(韓国)
2001.02.16応氏杯決勝第4局李昌鎬九段(韓国)
2001.02.14応氏杯決勝第3局李昌鎬九段(韓国)
2000.12.28春蘭杯2回戦劉昌赫九段(韓国)
2000.11.03応氏杯決勝第2局李昌鎬九段(韓国)
2000.11.01応氏杯決勝第1局李昌鎬九段(韓国)
2000.09.01三星火災杯2回戦徐奉洙九段(韓国)
2000.08.30三星火災杯1回戦李勇秀初段(韓国)
2000.08.26応氏杯準決勝3回戦王銘宛九段(台湾)
2000.08.24応氏杯準決勝2回戦王銘宛九段(台湾)
2000.08.22応氏杯準決勝1回戦王銘宛九段(台湾)
2000.08.12富士通杯決勝戦゙薫鉉九段(韓国)
2000.07.01富士通杯準決勝戦小林覚九段(日本)
2000.06.15LG杯2回戦李世石三段(韓国)
2000.06.02富士通杯準々決勝戦劉昌赫九段(韓国)
2000.05.04応氏杯準々決勝戦林海峰九段(日本)
2000.05.02応氏杯2回戦武宮正樹九段(日本)
2000.04.30応氏杯1回戦江鋳久九段(米国)
2000.04.28春蘭杯準々決勝戦王立誠九段(日本)
2000.04.10富士通杯2回戦崔明勲七段(韓国)
2000.11.29農心杯第8局武宮正樹九段(日本)
2000.09.18中韓天元第2局李昌鎬九段(韓国)
2000.09.16中韓天元第1局李昌鎬九段(韓国)
2000.05.13日中天元第3局小林光一九段(日本)
2000.05.12日中天元第2局小林光一九段(日本)
2000.05.10日中天元第1局小林光一九段(日本)
2000.03.26農心杯第12局趙善津九段(日本)
2000.03.24農心杯第11局劉昌赫九段(韓国)
2000.03.23農心杯第10局山田規三生七段(日本)
2000.03.22農心杯第9局゙薫鉉九段(韓国)
1997.06.27第2回LG杯1回戦李世石初段(韓国)
新浪体育 棋聖道場・写真集 写真 写真
【1992年6月9日 読売新聞(東京夕刊)】
日中囲碁交流のため中国囲碁代表団のメンバーとして来日した4月、東京で開かれた小林光一棋聖の就位式に招かれ、中沢彩子女流本因坊と公開早碁を打って日本の囲碁ファンにも親しまれた。今年で20回を迎えた日中囲碁交流は中国が32勝24敗と勝ち越し。本人は5勝2敗と安定した力を見せた。現在四段。(1999年九段昇段) 聶衛平の自慢の弟子。
1976年生れ。中国で最も囲碁の盛んな上海生まれた。6歳、幼稚園児のときテレビで見た囲碁のとりこに。囲碁好きの父母の手ほどきでメキメキ上達したのを上海選抜チームの邱百瑞コーチに見いだされ、同チーム「上海棋社」入り、1987年3月、10歳でナショナル少年チームに選ばれ北京に移った。
1986年の全国少年大会を制したのを皮切りに、国内外の大会でこれまでに計8回優勝。同年代では群を抜き「小冠王」(少年チャンピオン)の異名を持つ。「中国に常昊あり」と海外に知れ渡ったのは1988年8月、パリでの第5回世界青少年囲碁選手権大会。ここで世界初制覇を成し遂げたのに続き、1990年5月、広島で開催された第12回世界アマチュア囲碁選手権大会でも優勝、実力を裏付けた。
棋風は「穏」と評される。「少年老成」(若くして老成している)とも。攻撃性に乏しく、熟考して地道に打つタイプといわれるが、「自分にはこれが一番適している」と意に介さない。上海人には珍しく物静かで温和な雰囲気は碁への評を納得させる反面、しんの強さも感じさせる。
北京では各スポーツの国家代表選手と集団生活を送る。中学3年生として通学するかたわら、毎日7時間の練習に励み、里帰りできるのは年に半月だけ。ナショナルチーム入りと同時に大卒並みの給料とボーナスが支給されるが、「宿舎では肉や魚など何でも食べ放題なのでうれしい」と少年らしい笑顔を見せた。
「目標は成人として世界一になること。日本のほかには南朝鮮(韓国)が手ごわいライバルになることでしょう」。一つ年上で天才少年棋士と称される韓国の李昌鎬さんに闘志を燃やす。(上海・中津幸久)